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1アマ取得記

動機

何を今更、56歳にもなって1アマ受験なんて、笑われそうですが、

私が1アマを受験しようとしたきっかけは、長年の夢でもあり、再度アマチュア無線の趣味をはじめたその動機付けでもあります。

さて、私がアマチュア無線を知ったきっかけは、中学時代の頃、新聞配達アルバイト中、近所の家に不思議なアンテナが立っていて、それがアマチュア無線であることをその家の方から聞いたのがきっかけでした、
そのY氏は当時大学生、夏休みには帰って来たときに思い切って遊びにいき、顔なじみになり、いろんな話をしてくれ、それ以来アマチュア無線の虜になってしまった。

私は高校への進学にも、電子工学などの良い先生がいる学校を選んだ。特に前田先生(JA1BIH)

高校1年のころ、昭和44年の夏に高校で開催された講習会に出席し、電話級アマチュア無線技師を取得し11月には免許を頂いた。
自作の無線機で、友人と話をするのが楽しくそして、回路図を見て設計したり自作したり・・アマチュア無線にのめり込んでいってしまった。

当時はAMが中心でSSB技術が世に出始めた頃であります。確かCQ誌にSSBジェネレータなどの回路図が掲載され、それを見よう見まねで工作し、HF等で実際に電波を発射しながら実験を繰り返しました。
学校からはディップメーターを長い間借用して、先生に怒られたりもしました。

学生の私はSSBの機械を買うお金はなく、DXと交信するにはCWは必要不可欠であったので、昭和46年に電信級と二級の国家試験を受験すべく上京、しかし、二級の実技でHRHRBTの送信を忘れ、あえなく沈没、気を取り直して電信級の実技ではなんなく合格した。
その後、自宅の電柱にDPアンテナを張り、7MHzのCWで交信した、10Wという低電力ながらW3と交信できた歓びはなんとも言い難い感動でした。

さて、その後、就職やら帰郷後は家業の専念やらでアマチュア無線もすっかり忘れていたが、ようやく時間的な余裕が生まれ、カメラやハイキングなどに日曜のたびにでかけるようになった、車中ではひたすら運転のみで、こんな時にモービルでご当地の方と交信できたらなぁ、と思うこともあった。また、災害等の時にハムが活躍したことを知り、私もそろそろ再度アマチュア無線でも始めてみようかと思った。

とっくに切れていた免許を更新し、開局手続きをする、幸いにも私のコールサインは誰も使っていなく、私に割り当てていただいた。

35年の歳月の間にハムの世界も、従事者免許もかなりの変わりようで、電話級が4級に、電信級が3級に、簡単な講習で誰でも受かってしまうようで、なんとなく寂しい感じがしました。

昔の交信仲間の多くはとっくに閉局してしまっていたが、数局は2アマを取得して励んでいた。そんな友人の仲間に入って話をするにはやはり同等の資格が欲しい。

それでは・・とアマチュア無線の最高峰、一級アマチュア無線技師の試験を受けてやろうと決心したわけです。

一級もかなり簡単になったというOMの話も聞きますが、一応はアマチュア無線の最高峰。

受験勉強

受験を決心したのは平成21年の8月上旬の頃、ネットで調べて受験用の本を3冊購入し、また、ネット上で過去の問題と回答も20回分をダウンロードし、スケジュールを計画しました。

一ヶ月を上旬、中旬、下旬と3分割し、8月の中旬から電気物理、下旬は電気回路¥¥ 9月に入り、半導体、電子回路、通信方式、中旬からは送信機、受信機、電波障害、下旬からは法規
10月上旬は電源、アンテナ、電波伝搬、これを簡単に勉強した。
10月の中旬から問題集を中心に問題を解いていく、前の勉強では分かったつもりの事がすっかり分からない、問題となって出題されると公式も忘れ考え方も忘れている。 問題一問一問を丁寧に、何回も繰り返して勉強していく。

かなりの時間がかかって、スケジュール通りにはなかなか進まないが、焦らずになんとか問題集をやり遂げたのは11月上旬でした。

同時進行で過去の問題をしたのですが、最初は50点(150点満点中)で、30%の正解率しかありませんでしたが、問題集の問題を一通り終了する頃には何とか合格点にたどり着けるようになりました。

過去問を一週間に2〜3回ほど、間違った箇所は徹底的に調べ上げ、再度間違えないように心がけました。

キルヒホッフの計算、複素数の計算、対数計算は特に入念に行い、いまは得意な計算になりました。
しかし、長い計算ではどうしても代入ミスなどをしてしまうので暗算は極力止め、 しっかりと式を書いて計算するように心がけました。¥¥ また、共振周波数の計算などは、簡単な計算式に置き換えたり、答えを推測し、逆算していく手法も考えたりしました。

やはり、電子回路、特に負帰還回路、OPアンプ、論理回路などについての考え方が今ひとつ不安になっている。

また、法規については丸暗記的なので、ちょっとひねった問題でも悩んでしまうことがありました。

受験票到着

11月18日水曜日に待っていた受験票が到着した。

(近くのカメラ店で顔写真を撮影してもらい、早速に提出するのだが、受験地は東京か長野、車で行くには長野が良いと思い、長野へ申請した)

試験日前日

年末でもあり、金曜日の夕方5時頃まで仕事をし、その後で車で移動、20時には予約しておいたビジネスホテルに到着、近くのお店で夕食を摂る、年末の忘年会シーズンで店内は混雑していた。

試験日

朝6時に起床、シャワーを浴び着替えをして7時に朝食、8時30分に予約していたタクシーが来たので試験会場まで10分程度で到着した。

入口には試験会場の立て看板がある。その脇にはタバコ喫煙スペースがあったので、一服していると、受験者が一人、また一人とやってくる、その一人とタバコを吸いながら雑談、少し緊張がとけてリラックスしてきた。

エレベーターで5Fの教室にはいると 、受験者約20名、試験官3名がスタンバイしている、受験者は参考書を見て勉強中である。

黒板には本日の受験科目と時間が大きく書かれている。午前中は法規 9;30〜11:30

試験官は教室の時計を合わせ、15分前に、試験の諸々の注意事項を主任教官が説明をする。

机の上には筆記用具と受験票をだけを置くように。

まず、答案用紙が配られ、教官の指示通りに氏名、受験番号、生年月日などをマークし、試験開始となる。

家で充分に学習した過去の問題からの出題であり、見慣れた問題ばかりであったのですんなりと回答できた。

いつものように、問題用紙に回答を全て書いた後に、間違えないように解答用紙へマークしていく。

最後にもう一度転記ミスがないかチェックする。

45分経過後、試験官からは、済んだ人から回答を提出し退席の許可が出たので、最後に再チェックをして退席した。

試験場の前には図書館がある。そこで、昼食前に午後からの工学問題の暗記事項を再確認する、

図書館では受験生があちこちで問題を開いて勉強している姿がある。隣に岡谷市の受験者がいたので、小声で話をしたが、彼は仕事が忙しくなかなか勉強ができなかった、経験の覚悟で受験を請けに来たとの話であった。 (岡谷無線クラブのM氏)

前には10代の学生がやはり勉強中だ。なにやら計算式を解いている。みんな必死なことがわかる。

私は、家で書いた勉強ノートを出し、暗記項目を中心に暗記、合わせてよく間違えるフェージングを再確認する事にした。 ノートにまとめておいたので暗記項目など苦手な箇所をすぐ索引出来て大変助かった。

昼食は近くの食堂でショウガ焼き定食を食べ、12時45分ごろに教室に戻る。

午後の試験は電子回路、13時からで、午前と同じように教官の説明の後に試験にはいる。

  • 1問目、コイルのインダクタンスの問題、長さが変わったらインダクタンスはどうなるか?、
    コイルの直径が変わったらどうなるか?
    公式を思い出せば長さLは分母だから反比例する。うっかりすると間違えるので慎重に選ぶ。
  • 2問目、ピアゾ効果について、選択問題だ
    同じような言い回しの文言があるが、これも慎重に選ぶ
  • 3問目、抵抗の回路で電流Iの時並列にRをつないだら1.5Iとなった時のRの値を求める。
    オームの法則で計算するのだが、電圧は数値がない、自分で公式を作って計算する手法を選ぶ、
    まぁ、数学的には簡単な式でOK
	この辺りで、後ろからザワザワっとため息が聞こえる、難しい〜!!・・・という感じか?~

えっ!こんな問題が解けないのか?せめて一アマを受験するならQの求め方、論理回路ぐらいは勉強してこいよと思う、

いや、待てよ、もっと難しい問題がこの後にあるのかなぁ・・と頭をかすめる。

  • 4問目、並列共振回路のQを求める
    公式はa math imageで求める。
  • 5問目、合成インピーダンスの計算
    複素数を使って簡単に求められる。
  • 7問目、FETの相互コンダクタンスを求める式の選択問題
    コンダクタンスだからオームの法則でa math imageの式の逆数だ
  • 8問目、論理回路 論理積と論理和
    数値を入れて出力を求める、NOTマークがあれば反転する。
  • 9問目、FET増幅器の電圧増幅度を求める。
    公式を使って求める。a math image
  • 10問目。負帰還回路の増幅度を求める
    これも公式でもとめる。a math image
  • 以降、VHFの見通し距離間での電界強度の計算など
    過去問から数値を変えた問題ばかりで、過去問をしっかりしていれば回答できる。
    よく間違えた電波伝搬問題では、ラジオダクト、MUF、LUFではひっかけのような問題で、 LUFを答える問題だ、これも過去問で一度間違えた問題であったのでクリアできた。

この辺りで一時間が経過し、教官から「出来た人は答案を提出し退席しても良い」という指示があった、

かなりの人数が後ろから席を立つガタガタという椅子の音が聞こえ、すぐに静かになる、私は少し焦るが、まだ時間は半分以上あると言い聞かせ再度集中する事にした。

やっと、全問を回答し、解答用紙へチェックしながらマークしていく、一問うっかりミスに気がつく、修正し、丹念にマークし、名前を確認、受験番号も確認、終わったのは開始から1時間40分ぐらいである、

家で過去問をしたときとほぼ同じ時間であったのでまずは一安心。

机の上の荷物をまとめ、解答用紙を持って、後ろを振り向くと4人ぐらいが頑張っている。

試験官に回答を受験票を渡し、教室から出ると、申請書類を売っていたので2通購入、1通は記念に保存しておくために余分に購入した。

以上で1アマ受験は無事に終了した、2アマも申し込んでおいたが、 今回の1アマに多少の自信が持てたので2アマの受験は取りやめることにした。

冷静になって考えると1時間で出て行った人達は、きっと、これ以上考えても回答できないと諦めて帰ったのでしょう。
岡谷のM氏も十代の学生さんもいなかったなぁ。

ネットでの解答速報は(3日後)火曜日の午後3時頃との事。楽しみである。

結果報告(速報より)

1アマ12月の回答速報がでました。

電子工学

工学は5点問題を1ケ 1点問題を2ヶ 合計7点間違えてしまいました。
5点問題の1カ所は、FM受信機のリミッターとスケルチを勘違いしてしまったためでした。1点問題は単位の選択でした、磁束密度 WB/㎡が無かったのでWBを選択してしまったのですが、そういえばテスラという別名の単位があった事を今思い出しました。
透磁率の単位ファラッド毎メートルをミスってしまいました。

まぁ、150点満点中143点は出来すぎだ。

法規

5点問題を1カ所、1点問題を1カ所の6点を間違えました。
135点満点中129点で、これも出来すぎ。

感想

全体としては、思ったほど難しくはなく、新問、難問は出題されなかった、 過去問を通してやっておけば充分合格点に達するような記がする。

  • キルヒホッフの法則は出題されなかった、全てオームの法則で完結する問題であった。
  • 対数計算ログは、問題の中に1問あったのみで、それも6dBといった超簡単なものであった。
  • 複素数での計算は合成インピーダンスを出すところで使った位で、別に複素数を使わずとも絶対値で計算できる範囲であった。

結果報告

R0011955.jpg
H22年1月8日に結果報告が届きました。予想通りに合格でした。
1ヶ月もかかったわけです。

すぐに郵便局から従事者免許の申請を行いました。

ヤレヤレです。

これから受験する方へ

過去問は必須です。

私は過去5年(5年x3回=15)を4週間かけて行いました。分からない問題、間違えた問題は直ぐに教科書を開いて再度計算したり、暗記ノートへまとめました。

モチベーションを持続するために、いろんな雑誌や友人との話なども大切ですし、家族の協力も不可欠なことと思います。

さて、次は「一陸技」を目指すか?

以上


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Last-modified: 2010-01-08 (金) 16:02:45 (3480d)