九十才近いクライアントから、母の手記を本にしたいと依頼を受けました。
戦後80年という事で満州引揚の苦労話を風化する前に一冊の本にしたいという事らしい。
クライアントの母は、5才になるクライアント(娘)を連れて満州に渡り、父はその後召集されて不明に・・・
8月15日、戦争に負けてロシア兵が占領し、その中を引き揚げする苦労の話しだった。
私の両親も中国からの引揚で、兄を連れて引き揚げて来る時の話しをよく聞かされたものだ。
私は、引き揚げ後、落ち着いた頃の生まれなので他人事のような気がしていますが、手記を読んでから、自分の両親の苦労をしみじみと理解出来た。
冊子のブックカバー
夕日が沈むなか、遠くに松花江が流れ、無蓋車の汽笛がむなしく響く、足下にはコウリャン畑
やっと帰れる、日本本土までは未だ未だ遠い・・・