活動
37330
アンテナアナライザーの自作記事
CQ誌2014年6月号の記事を作成しました。
大変、FBなので、製作記事をまとめました。
しかし、本格的な測定器ではありません、精度を求める方は市販のものをご購入下さい。
ここで作成するのは、あくまで基本回路と工作の愉しみです、ご理解下さい
目次
H280530完売しました Sale Out
プリント基板とトロイダルは若干あります、ご希望が多い場合は基板とトロイダルのみお分けします。
メイル下さい
資料 †
下記資料は、変更等がありますのでご注意ご了承下さい
注意事項 †
- 記事資料の中でインピーダンス抵抗値VRが200K(B)とありますが、200Ω(B)の間違いです。
- 250μのメータの大きさでケーシングの大きさが決まります。だから、なるべく小型のメータが良い

原理 †
ホイーストンブリッジを利用したマッチングです。

2014-05-30 組み立てと試験 †
 |  |
プリント基板の作成 | 配線と試験 |
 |  |
4.5MHz付近の波形、綺麗な波形は望めない | 30MHz付近の波形 私のオシロではコレが限界 |
調整 †
SWRメータの振れ具合とVRの適正値(インピーダンス)
 |  |
(1)8番ピンの波形 | (2)8番ピン-0.1μ-100Ω通過後の波形、610Ω通過後の波形 |
あきらかに2の波形がおかしい、
対策 †
- インピーダンス用VRの値はCQ誌の間違いで200Ωに、手元に500Ωあったので、300Ωの抵抗をパラに入れた。
- 作者からの連絡で1N60を1本に、負荷を外して測定し直す
1N60の高周波特性は40MHzまでのようだから、全波整流すると飽和してしまうのではないかと推測
- トロイダルコアを巻き直す
高周波トランスの損失について、本で調べると、まともなコアが無いとの事、しかし簡単に回路を作るにはこれしかないので、3種類作成してテストしてみる。
テスト結果 †
入力:50MHz 10dBm
1、 |  |
一次側15T、二次側:3T 一次側と二次側の間を開けてCの影響を少なく(アイソレーション改善) |
2、 |  |
記事の通り、25T:5T |
3、 |  |
二次側の線を捩って二重線(バイファイラ)にし太く、更にアイソレーションを改善 一次側15T、二次側:3T |
いずれもキレイに波形がでている、振幅の高さで見ると3番目がFBな事が判る
回路図からの変更点をまとめました †
- 1N60を使うなら1本にする。アースから上向きに伸びているダイオードを削除するか、スイッチングダイオードを使う。
- トロイダルは3のように巻いたモノを使う
バーニアダイヤルは必要ないかも(高価だから)やっぱりあった方が使いやすい&格好いい
- 電源は9V(006P)を使うが、外部13.5Vも使えるような端子が必要
- LEDを付ける、保護抵抗は500Ω位
- 周波数カウンタの端子はRCAを使ったら格好いい\(^_^)/
- ケースはタカチのプラケース
- メータ調整の半固定VRは前面に出して0調整できるようにする(2KΩで充分200kΩの必要なし)
メーターの校正に便利だ
これで完璧
ケーシング †
使いやすく、コンパクトに
参考図
006P電池はマジックテープ(シール付 100均)で止める
試用 †
使い方 †
- マルチメータとカウンター出力端子を接続
- アンテナは接続しないで、インピーダンスは50Ωに、レベルVRは∞セットに合わせる
- アンテナを接続
- 周波数ダイヤルで目的の周波数でSWRが下がるか SWRが下がった周波数にマッチング
校正の方法 †
正確なSWR値は期待しないでください。でも、おおよその値は校正表を作成すればわかります。
SWR=
で計算します。アンテナ端子に75,100,150,200Ωをそれぞれ接続して測れば、メータの校正ができます。SWR=1.5 2 3 4
私の場合、メーターとほぼ一致しました。
感想 †
- インピーダンスは50Ωって決まっているから、50Ω固定抵抗にしたらどうか? 50Ωにした方が使いやすい
または、固定50Ωと可変VRの切り替えスイッチを付けるともっとFBになりそうです。
シーン †
使うシーンを想像すると、アンテナの新規作成と調整は正確な市販のアナライザーですが、高価で大きなアナライザーをバッグに入れるには躊躇します。
- 移動先で調整済みHFアンテナを組み立て、確認用に使う。
- 移動先でマルチバンドアンテナの切換時に確認用に使う。
募集 †
私も作りたいという方がいましたら、6月中にメイル下さい、部品を一括して発注します。(10局以上になったら受付中止)
部品と基板は随時お届けしますので各自で製作をお願いします。
上手く出来ない・・自信ない・・・方はお知らせ下さい。一緒に作りましょう。
基板のみ、基板+トロイダルコアのみの方もOK
価格:完全キット¥6,000円 マルチメーター¥2,100円 合計¥8,100円です。
製作の手引きと注意書きプリント同梱
基板のみ¥1,000円 トロイダルのみ¥100円
注文履歴 †
№ | 局名 | 基板 | トロイダル | セット | マルチメーター | その他 |
| JA2RYAさん | ○ | ○ | - | - | 基板とトロイダルを送付 6/7日作成 完成 |
| JR2CKQさん | ○ | ○ | ○ | ○ | 6/8 #2 完成 imp50Ω固定のもの |
1 | RNAさん | ○ | ○ | ○ | - | 6/18お渡ししました |
2 | MTUさん | ○ | ○ | ○ | ○ | 6/17お渡し→6/22完成報告あり |
3 | AEAさん | ○ | ○ | ○ | ○ | 6/14お届けしました |
4 | HBRさん | ○ | ○ | ○ | ○ | 6/15お渡ししました |
5 | LWYさん | ○ | ○ | ○ | ○ | 6/15お渡ししました。6/29完成報告有り |
6 | MEQさん | ○ | ○ | ○ | ○ | 6/14お届けしました |
7 | OLTさん | ○ | ○ | ○ | ○ | 6/29お渡し予定#1 |
8 | SCZさん | ○ | ○ | ○ | ○ | 6/115お渡ししました |
9 | GDY | ○ | ○ | ○ | ○ | 6/15 3号機作成完了 |
10 | OZW | ○ | ○ | ○ | ○ | 6/29引き渡し予定 |
11 | JA3HDN | ○ | ○ | ○ | - | 7/1発送 |
12 | 予備 | ○ | ○ | - | - | 基板とトロイダル |
13 | 予備 | ○ | - | - | - | 基板のみ |
セット:基板・トロイダルを除いたケース含む全ての部品
基板:プリント基板です。
トロイダル:FT50#43
機能拡張と改造そして応用編 †
拡張 †
1.9MHzでも測れるように発振させるには †
- on-off-onのトグルスイッチと抵抗値を変えるだけで実現できる
→
LTCのマニュアルはココ
LTC計算式 発振周波数MHz=
Nは分周比、ここでは1
- ON Aの時、40Kは短絡→20K+3.3K=23.3Kとなり
4.29MHzから30MHzカバー
- OFF Bの時、40Kが生きる→40+20+3.3=63.3となり1.6MHzから2.3MHzをカバー
- ON Cの時、40Kと40Kが並列になり20Kで、20+20+3.3=43.3となり2.3MHzから4.3MHzカバー
3号機に機能追加(1.9MHz)
ダイヤル位置と周波数
スイッチ方向 | 周波数帯 | ダイヤル窓-目盛 | 可変出来る幅 |
Left | 1.9MHz | Left 4-50 | 1.6MHz〜2.4MHz |
Center | 3.5MHz | Center 6-80 | 2.34MHz〜4.48MHz |
Right | 7MHz | Right 4-56 | 4.26MHz〜29.98MHz |
| 10MHz | 6-7 | |
| 14MHz | 8-1 | |
| 18MHz | 8-96 | |
| 21MHz | 9-28 | |
| 24MHz | 9-58 | |
| 28MHz | 9-88 | |
拡張回路の接続方法
