Emacsについて記述したページです

はじめに †
コンピュータープログラミングは、今も昔もキーボードから文字を打つのが主流です。
もっと早く、もっと簡単に、効率よく文字入力を・・・そして間違いを簡単に見つけたい。一発変換したい。すぐにコンパイル実行したい。そんな要求を追求したエディタがこのemacsです。
emacsはついこの前まではunix上でしか動きませんでしたが、MacOSXがunix対応したためにMac操作風でいてキーボード入力のemacsが登場しました。
私も時々使ってはいますが、まだ慣れていません。しかしその多機能性には驚いています。
インストールしてみよう †
MacOS10.3.7以上ならここからダウンロードしてインストールしてみよう
CarbonEmacsサイト
使ってみよう †
- コントロールキーとxを同時に押す C_x と表記します。
- さらにcのみを押す場合 C_x c と表記します
では起動後 C_h t コントロールキー+hを押した後tを押します。
するとチュートリアルが表示されるはずです。一通りチュートリアルをやってみてください。30分くらいです。
さあこれで、あなたもemacs使いです。
ショートカット †
CはControlキー(鉛筆キー)、MはMetaキー(ESCキー、設定によりCommandキー、optionキー、などにできます)、<RET>はリターンキー、<SPC>はスペースキーの意味です。
ファイル †
新規作成 | C-x C-f(作成ファイル名入力) |
開く | C-x C-f(ファイル名入力) |
閉じる | C-x k(閉じないかぎり開いたまま) |
ファイル切り替え | C-x b(正確ではない、bufferの切り替え) |
開いてるファイル一覧 | C-x C-b(正確ではない、bufferの一覧) |
同じフォルダのテキスト | C-x C-d(M-x diredと同じ) |
保存 | C-x C-s |
別名で保存 | C-x C-w |
コマンド停止 | C-g(コマンドを間違えた場合等) |
emacsの一時停止 | C-z |
終了 | C-x C-c |
編集 †
マーク | C-<SPC>もしくはC-@ |
アンドゥー | C-x u または C-/,C-_ |
カット | C-w |
コピー | M-w |
ペースト(ヤンク) | C-y(ペーストっていわないでヤンク) |
ヤンクポップ | M-y (以前にコピーした物をヤンク) |
全て選択 | C-x h |
1文字前削除 | DEL |
カーソル選択文字削除 | C-d |
カーソル位置から一単語削除 | M-d |
カーソル位置から行末まで削除 | C-k |
選択部分をインデント | M-C-? |
文字コード変換 | C-x<RET>f |
移動・ジャンプ †
右へ移動 | C-f(forward) |
左へ移動 | C-b(backward) |
下へ移動 | C-n(next) |
上へ移動 | C-p(previous) |
選択行を画面中心へ | C-l(エル、本当は画面再描画) |
一画面下へ | C-v |
一画面上へ | M-v |
行頭へ | C-a |
行末へ | C-e |
前区切りへ | M-a(英語はピリオド、日本語は。が区切り) |
次区切りへ | M-e(英語はピリオド、日本語は。が区切り) |
文頭へ | M-<(Shiftを押しながらになる) |
文末へ | M->(Shiftを押しながらになる) |
指定行に移動 | M-x goto-line<RET>行番号 |
指定分繰り返す | C-u数字コマンド(C-u 8 C-nで8行移動) |
検索 †
順方向逐次検索 | C-s(文字を打つごとに文字先頭検索) |
逆方向逐次検索 | C-r(文字を打つごとに文字後方検索) |
順方向単純検索 | C-s<RET>検索文字列(文字列で検索) |
逆方向単純検索 | C-r<RET>検索文字列(文字列で検索) |
順方向単語検索 | C-s<RET>C-w検索単語(単語で検索) |
逆方向単語検索 | C-r<RET>C-w検索単語(単語で検索) |
正規表現による順方向検索 | M-C-s |
正規表現による逆方向検索 | M-C-r |
順に次を検索 | 検索中にC-s |
逆に次を検索 | 検索中にC-r |
置換 †
選択部分の大文字を小文字に置換 | C-x C-u |
選択部分の小文字を大文字に置換 | C-x C-l (エル) |
カーソルから一単語大文字を小文字に置換 | M-u |
カーソルから一単語の小文字を大文字に置換 | M-l (エル) |
カーソルの直前文字を直後に移動 | C-t |
カーソルの直後文字を直前に移動 | M-t |
確認置換 | M-%<RET>置換前<RET>置換後<RET> |
確認正規表現置換 | C-M-%<RET>置換前<RET>置換後<RET> |
無確認置換 | M-x replace-string<RET>置換前<RET>置換後<RET> |
確認正規表現置換 | M-x replace-regexp<RET>置換前<RET>置換後<RET> |
ウィンドウ †
上下に分割 | C-x 2 |
左右に分割 | C-x 3 |
選択画面のみ表示 | C-x 1 |
選択画面を消す | C-x 0(ゼロです) |
画面移動 | C-x o(オーです) |
新規ウィンドウ作成 | C-x 5 2 |
選択ウィンドウのみ | C-x 5 0(ゼロで) |
画面再描画 | C-l(エル、まれに画面が変になるので) |
そのほか †
選択フォルダ内容を表示 | M-x dired<RET> |
フォルダ間の移動 | M-x cd<RET>移動先入力<RET> |
ヘルプ †
チュートリアル | C-h t |
コマンドリスト | C-h a |
キー割当て表 | C-h b |
キーに対するコマンド | C-h c(キーを押す) |
キーに対するコマンド(詳細版) | C-h k(キーを押す) |
現在動作しているメジャーモード情報 | C-h m |
elisp変数説明 | C-h v |
elisp関数説明 | C-h f |
info内の文字列検索 | C-h C-k |
info内の関数説明検索 | C-h C-f |
入力文字履歴100文字分 | C-h l |
項目から説明を見つける | C-h p |
Emacsの変更履歴文書 | C-h n |
GNU GENERAL PUBLIC LICENS ver2表示 | C-h C-c |
Emacs新バージョン入手法に関して | C-h C-d |
GNUプロジェクトに関して | C-h C-p |
チュートリアル | C-h t |
Emacs正規表現 †
. (ピリオド) | 改行以外の任意の一文字 |
* | 直前の正規表現の0回以上の繰り返し |
+ | 直前の正規表現の1回以上の繰り返し |
? | 直前の正規表現の0or1回以上の繰り返し |
[文字集合] | 文字集合のいずれか一文字 |
[^文字集合] | 文字集合以外のいずれか一文字 |
^ | 行頭 |
$ | 行末 |
¥ | 特殊文字のエスケープ |
注意 †
emacsで保存する日本語の文字コードはEUCです。ですからSHIFT_JISコードテキストに張り込むときには注意してください。
Jeditなどでは対応しています。
関連サイト †
コメント †