印刷 オフセット印刷では、水とインキを使って印刷します。

水の管理は印刷品質にとっては最重要です。そこで今更ですが、復習の意味で水と環境について検証しました

薬品などはメーカーによって改良され知らないうちに、自社のデーターから大きく離れてしまっていた・・・って事がないかの検証です

また、水道水に至っては昔と今ではpHも変わっているかもしれません

いまさら・・・

オフセット印刷の湿し水について

いまから、暑くなります、工場のエアコンも壊れて数年経ちますが、仕事が薄いこの頃では修理する気になりません。

そこで、工場が暑いとどうなるか・・・考えてみます

最適値

対応

pHは5.5±0.5 水舟温度は13±2 湿度は55%±5が良い

各薬品のpHを調査

昭和水源の水道水7.27若干アルカリ性https://www.water.kofu.yamanashi.jp/data/files/kensa_pdf/R3_4.pdf
SDP用の給湿液添加剤 SLM-OA13.5〜4.5酸性https://www.mpm.co.jp/env/msds.html
SDP用の給湿液添加剤 SLM-OA29.3アルカリ性https://www.mpm.co.jp/env/msds.html
給湿液 SLM OD6.26弱酸性
給湿液 SLM ODN5.5〜6.5弱酸性
給湿液 SLM OD305.5〜6.5弱酸性
給湿液 SLM OD503.5〜4.5酸性
CTPエッチ液 EU33.4酸性
プレートクリーナ KP-13.0酸性
給水ローラーのクリーナーCD23.86酸性
IPAアルコール中性水に溶けても影響なし

実際の運用

  1. 初めはpH5.5とする
  2. 版面を海綿などで洗浄(水+OHⅢ)
  3. 印刷機を始める
  4. インキなどでpHが上がる。<pH7
  5. 汚れが出ると、クリーナー(酸性)で版面を洗う
  6. 酸性になる>pH6

加えて、モルトンの水保有量がいったんは上がるが落ち着く頃には一定になる

その日の気温や湿度などによっても変化するので、オペレータの腕の見せ所となる。

最近の大型印刷機ではデジタルで管理するようですが、小型で使い回しの良い印刷機では、まだまだオペレーター頼りです。

印刷中に汚れ(地汚れ)などが出る場合はpHを下げる(クリーナーなどで版洗う)、水は多い場合はpHを上げる(OA2を水舟に少々追加)する


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS