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アンテナアナライザーの自作記事

CQ誌2014年6月号の記事を作成しました。

大変、FBなので、製作記事をまとめました。~
''しかし、本格的な測定器ではありません、精度を求める方は市販のものをご購入下さい。''~
''ここで作成するのは、あくまで基本回路と工作の愉しみです、ご理解下さい''

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&size(20){''目次''};

#contents
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&size(25){&color(green){''H280530完売しました  Sale Out''};};~
//&size(25){&color(green){''H280514 完全キット(テスター付き)1ケ在庫あります 9,000円です''};};~
//メイルで早い者勝ちです。売り切れの場合は再度このページに表示します

%%プリント基板とトロイダルは若干あります、ご希望が多い場合は基板とトロイダルのみお分けします。%%~
%%メイル下さい%%


**資料 [#ocdae3cf]
''下記資料は、変更等がありますのでご注意ご了承下さい''
-[[記事資料-PDF>http://print-man.jp/~jr1gdy/DLL/Analyzer/CQ102.pdf]]
-[[部品表-画像>http://print-man.jp/~jr1gdy/DLL/Analyzer/parts.png]]
-[[部品表-PDF>http://print-man.jp/~jr1gdy/DLL/Analyzer/parts-1.pdf]]
-[[LTC1799モジュール仕様PDF>http://print-man.jp/~jr1gdy/DLL/Analyzer/i1569.pdf]]
-[[多回転ボリュームとダイヤルPDF>http://print-man.jp/~jr1gdy/DLL/Analyzer/3590S.pdf]]
-[[周波数カウンタ付きのテスターリンク>http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-01159/]]~
SGでのテストの結果、1mVから計測可能でしたので、今回のアナライザーには充分使えます。

***注意事項 [#fda1e600]
+''記事資料の中でインピーダンス抵抗値VRが200K(B)とありますが、200Ω(B)の間違いです。''
+250μのメータの大きさでケーシングの大きさが決まります。だから、なるべく小型のメータが良い

&ref(./a1.png,50%);

**原理 [#h2d37bcf]
ホイーストンブリッジを利用したマッチングです。

&ref(./genri.png,30%);


**2014-05-30 組み立てと試験 [#lc8136df]

|&ref(./R0014323.JPG,50%);|&ref(./R0014327.JPG,50%);|
|プリント基板の作成|配線と試験|
|&ref(./R0014325.JPG,50%);|&ref(./R0014326.JPG,50%);|
|4.5MHz付近の波形、綺麗な波形は望めない|30MHz付近の波形&br;私のオシロではコレが限界|


**調整 [#h53116d0]
SWRメータの振れ具合とVRの適正値(インピーダンス)

|&ref(./R0014328.JPG,50%);|&ref(./R0014329.JPG,50%);|
|(1)8番ピンの波形|(2)8番ピン-0.1μ-100Ω通過後の波形、610Ω通過後の波形|

&color(red){&size(29){''あきらかに2の波形がおかしい、''};};

***対策 [#vf431e76]
-インピーダンス用VRの値はCQ誌の間違いで200Ωに、手元に500Ωあったので、300Ωの抵抗をパラに入れた。
-作者からの連絡で1N60を1本に、負荷を外して測定し直す~
1N60の高周波特性は40MHzまでのようだから、全波整流すると飽和してしまうのではないかと推測
-トロイダルコアを巻き直す~
高周波トランスの損失について、本で調べると、まともなコアが無いとの事、しかし簡単に回路を作るにはこれしかないので、3種類作成してテストしてみる。
***テスト結果 [#u3d3132a]
入力:50MHz 10dBm

|1、&ref(./R0014335.jpg,50%);|&ref(./R0014336.jpg,50%);|
|>|一次側15T、二次側:3T 一次側と二次側の間を開けてCの影響を少なく(アイソレーション改善)|
|2、&ref(./R0014337.jpg,50%);|&ref(./R0014338.jpg,50%);|
|>|記事の通り、25T:5T|
|3、&ref(./R0014339.jpg,50%);|&ref(./R0014340.jpg,50%);|
|>|二次側の線を捩って二重線(バイファイラ)にし太く、更にアイソレーションを改善 一次側15T、二次側:3T|

いずれもキレイに波形がでている、振幅の高さで見ると3番目がFBな事が判る

**回路図からの変更点をまとめました [#fc807f4d]
-1N60を使うなら1本にする。アースから上向きに伸びているダイオードを削除するか、スイッチングダイオードを使う。
-トロイダルは3のように巻いたモノを使う
-%%バーニアダイヤルは必要ないかも(高価だから)%%やっぱりあった方が使いやすい&格好いい
-電源は9V(006P)を使うが、外部13.5Vも使えるような端子が必要
-LEDを付ける、保護抵抗は500Ω位
-周波数カウンタの端子はRCAを使ったら格好いい\(^_^)/
-ケースはタカチのプラケース
-メータ調整の半固定VRは前面に出して0調整できるようにする(2KΩで充分200kΩの必要なし)
メーターの校正に便利だ

&color(red){&size(20){''これで完璧''};};

**ケーシング [#ef6c2e80]
使いやすく、コンパクトに

参考図~
&ref(./casing.png,50%);006P電池はマジックテープ(シール付 100均)で止める

|&ref(./R0014361.JPG,50%);|&ref(./R0014363.JPG,50%);|
|&ref(./R0014360.JPG,50%);|&ref(./R0014371.JPG,50%);|


**試用 [#f84ff0c0]
-MFJのアナライザーとの比較~
&size(20){&color(red){''[[動画をみる>http://print-man.jp/~jr1gdy/DLL/MOV/R0014364.mov]] ←''};};

***使い方 [#f32bf370]
+マルチメータとカウンター出力端子を接続
+アンテナは接続しないで、インピーダンスは50Ωに、レベルVRは∞セットに合わせる
+アンテナを接続
+周波数ダイヤルで目的の周波数でSWRが下がるか SWRが下がった周波数にマッチング

***校正の方法 [#d988266b]
正確なSWR値は期待しないでください。でも、おおよその値は校正表を作成すればわかります。

SWR=&mimetex(\frac{R}{50});で計算します。アンテナ端子に75,100,150,200Ωをそれぞれ接続して測れば、メータの校正ができます。SWR=1.5 2 3 4

私の場合、メーターとほぼ一致しました。



**感想 [#i51d3feb]
-インピーダンスは50Ωって決まっているから、''50Ω固定抵抗にしたらどうか? 50Ωにした方が使いやすい''~
または、固定50Ωと可変VRの切り替えスイッチを付けるともっとFBになりそうです。

**シーン [#ke30d7d5]
使うシーンを想像すると、アンテナの新規作成と調整は正確な市販のアナライザーですが、高価で大きなアナライザーをバッグに入れるには躊躇します。

-移動先で調整済みHFアンテナを組み立て、確認用に使う。
-移動先でマルチバンドアンテナの切換時に確認用に使う。

**募集 [#qc4a7b8e]
私も作りたいという方がいましたら、%%6月中に%%メイル下さい、部品を一括して発注します。(10局以上になったら受付中止)~
部品と基板は随時お届けしますので各自で製作をお願いします。~
上手く出来ない・・自信ない・・・方はお知らせ下さい。一緒に作りましょう。

基板のみ、基板+トロイダルコアのみの方もOK

''価格:完全キット¥6,000円 マルチメーター¥2,100円 合計¥8,100円です。''~
製作の手引きと注意書きプリント同梱

基板のみ¥1,000円 トロイダルのみ¥100円



***注文履歴 [#z6542b90]
LEFT:
|№|局名|基板|トロイダル|セット|マルチメーター|その他|
||JA2RYAさん|○|○|-|-|基板とトロイダルを送付 6/7日作成 完成|
||JR2CKQさん|○|○|○|○|6/8 #2 完成 imp50Ω固定のもの|
|1|RNAさん|○|○|○|-|6/18お渡ししました|
|2|MTUさん|○|○|○|○|6/17お渡し→6/22完成報告あり|
|3|AEAさん|○|○|○|○|6/14お届けしました|
|4|HBRさん|○|○|○|○|6/15お渡ししました|
|5|LWYさん|○|○|○|○|6/15お渡ししました。6/29完成報告有り|
|6|MEQさん|○|○|○|○|6/14お届けしました|
|7|OLTさん|○|○|○|○|6/29お渡し予定#1|
|8|SCZさん|○|○|○|○|6/115お渡ししました|
|9|GDY|○|○|○|○|6/15 3号機作成完了|
|10|OZW|○|○|○|○|6/29引き渡し予定|
|11|JA3HDN|○|○|○|-|7/1発送|
|12|予備|○|○|-|-|基板とトロイダル|
|13|予備|○|-|-|-|基板のみ|

セット:基板・トロイダルを除いたケース含む全ての部品~
基板:プリント基板です。~
トロイダル:FT50#43

*機能拡張と改造そして応用編[#o39368b9]
**拡張 [#t648ca50]
***1.9MHzでも測れるように発振させるには [#n9ccd4af]
-on-off-onのトグルスイッチと抵抗値を変えるだけで実現できる~
&ref(./kairozu1.png,70%);→&ref(./kaizou2.png,50%);

[[LTCのマニュアルはココ>http://akizukidenshi.com/download/i1569.pdf]]

LTC計算式 発振周波数MHz=&mimetex(10MHz\times\frac{10K\Omega}{R+3.3K\Omega{}}\times\frac{1}{N}); Nは分周比、ここでは1

-ON  Aの時、40Kは短絡→20K+3.3K=23.3Kとなり&mimetex(MHz=10\times\frac{10}{R}=);4.29MHzから30MHzカバー
-OFF  Bの時、40Kが生きる→40+20+3.3=63.3となり1.6MHzから2.3MHzをカバー
-ON Cの時、40Kと40Kが並列になり20Kで、20+20+3.3=43.3となり2.3MHzから4.3MHzカバー

|&ref(./R0014379.JPG,30%);|&ref(./pic9.png,30%);|&ref(./seel.png,30%);|
||''400Ωは40KΩの間違い''|3号機のダイヤル位置|

3号機に機能追加(1.9MHz)

ダイヤル位置と周波数
|スイッチ方向|周波数帯|ダイヤル窓-目盛|可変出来る幅|
|Left|1.9MHz|Left 4-50|1.6MHz〜2.4MHz|
|Center|3.5MHz|Center 6-80|2.34MHz〜4.48MHz|
|Right|7MHz|Right 4-56|4.26MHz〜29.98MHz|
||10MHz|6-7||
||14MHz|8-1||
||18MHz|8-96||
||21MHz|9-28||
||24MHz|9-58||
||28MHz|9-88||

拡張回路の接続方法

&ref(./kairo2.png,50%);

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